世界には、貧困層と呼ばれる人たちが非常にたくさんいます。
世界ではおよそ10億人位が貧困とされています。
その地域は概ね偏りを見せており、アフリカに住んでいる人がほとんどでしょう。
目次
アフリカでお金や物がない状態が続いている理由
なぜアフリカではお金や物がない状態が続いているかと言えば、もともと植民地支配されていたからです。
植民地支配がスタートしたのは、1400年から1600年位でいわゆる大航海時代と一致するとされています。
大航海時代とは、大きな船を利用し、陸続きでないところにヨーロッパ人が上陸し、植民地支配をすると言う流れが続きました。
特にヨーロッパは世界の中でも文化が発展しているだけでなく、様々な技術が発展していたところです。
この時アフリカでは、ほぼ原始的な生活をしており、一方的にヨーロッパ人に支配されることになったとしても不思議ではないでしょう。
植民地支配は、長い所では400年以上続いたとされています。
この植民地支配が解放されたのは、第二次世界大戦以降です。
植民地支配は徐々になくなり、やがてアフリカにはたくさんの国が独立しました。
概ね1950年代から1970年代がこの時期に該当します。
現在では、星の数ほどの国ができており、昔に比べれば随分自由な時代がやってきたと言えるでしょう。
政治家の賄賂や一部の富裕層による富の独占などが行われている
しかしその一方で、政治家の賄賂や一部の富裕層による富の独占などが行われており、国民に十分な援助が行われていない状態が続き、これが貧困に拍車をかけていると言われています。
よくあるケースとしては、日本が支援物資を送ったとしても、現地の政治家がそれを国民に手渡される前に止めてしまい自分たちでそのお金や商品を消費してしまったり、売ってしまったりするケースがあるわけです。
つまり、政治家等が金品を得ることになり、その国の末端の人たちには依然としてお金や物が行き渡らない状態が続いています。
このようなケースから脱却するには、国自体が大きく変わるしかありません。
しかし国が変わるためには、国民の意識が変わらなければいけないのが世の中の常です。
その国の政治家は、その国の国民の知的レベルや意識によって随分と異なります。
発展途上国で、お金もなく物がない国民が多い国の政治家は、強い使命を持って国を動かそうとする人は少ないでしょう。
日本ですら、私利私欲をなくして国を純粋に動かそうとしている政治家が少ないことを考えれば、発展途上国の政治家の質が低い事は否めません。
このような場合、外国がその国の政治にメスを入れるしかありませんが、そうすると内部干渉となり挙句の果てには戦争に発展してしまう可能性があるため、手も足も出ない状態といえます。
国民の教育レベルが上がれば国民の意識が高くなり、貧困から抜け出すことは十分可能
では、一度貧乏になった場合あきらめなければならないのでしょうか。
実は、この点を改善する方法はいくつかあります。
その代表的なものの1つは、教育になります。
国民の教育レベルが上がれば、国民の意識が高くなり、貧困から抜け出すことは十分可能です。
では教育をするときに何を重視したら良いのでしょうか。
その1つは、まず文字の読み書きをすることができることです。
文字の読み書きができなければ、底辺のような仕事しか与えられないでしょう。
しかし、文字の読み書きができるようになれば、与えられる仕事の種類が大きく変わってきます。
文字の読み書きができる事は、貧困から脱するきっかけの1つといえます。
実際に、日本が江戸時代から明治時代に移り変わる明治維新が成功したのも、文字の読み書きができるようになっていたからと言われています。
学校づくりの支援が非常に重要な課題
日本の例で言えば、江戸時代は産業革命を成し遂げた西洋に比べると様々な技術が未発達でした。
ですが、黒船が来て以降わずか30年程度で明治維新を成し遂げて、欧米列強と肩を並べるまでに発展することができたのは、国民の勉強に対する認識の高さや読み書きなどが既にできあがっていたからとされています。
江戸時代は、寺子屋と呼ばれる現在の学校の原型のようなものがありました。
すでに庶民の間でも識字率はかなり高かったとされています。
そのため、明治時代に移行してから学校ができた後も、庶民が何かを学ぶときに文字の読み書きからスタートするのではなく、さらにその上の段階からスタートできたわけです。
このような日本のケースを考えても、まず貧しい国では学校をたくさん作り文字の読み書きをさせることが重要になるでしょう。
そこで、学校づくりの支援が非常に重要な課題となります。
しかし、学校ができたとしてもすべての子供たちが学校に通えてるわけではなく、相変わらず家の手伝いや水汲みなどで1日が終わってしまう子供たちも多いでしょう。
まとめ
まずは、子供たちを労働から解放する仕組みが重要になります。
もう一つの課題は、建物を建築した後に先生を確保できるかどうかです。
日本のように、多くの教員免許取得者がいるわけではなく、教員になれる人は限られています。
そうすると、学校の校舎が出来上がっても教える先生がいない状態が続き、十分に学校を活用できなくなってしまいます。
そこで、発展途上国の先生を大幅に増やすことが必要です。
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最終更新日 2025年6月18日 by preserving